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イジワルな彼女。

第3章 雫-シズク-


次の日の朝。
いつもと変わらないリビング。

今日も僕の一日は昨日と全く同じだ。

でも、昨日の一件で
なかなか寝つけなかった僕は
眠気覚ましにコーヒーを淹れる。

コーヒーの香りがリビングに広がると、
唯さんの顔が浮かんできた。

「はぁ…」

僕は溜め息をつき、
すっかりぬるくなったコーヒーを
一気に飲み干した。


ミルクを入れているのに、
いつもよりほんの少し苦く感じた。

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