テキストサイズ

Our Destination

第12章 君のすべてに、触れたくて

「悠輔、一緒にお風呂入ろ…?」
「そうだな!」
お湯をためていたが、ちょうどいい感じになっていた

「玲佳、おいで…?」
「うん!」
俺が先に湯船に入り、玲佳が俺に背を向けて足の間に入る形で浸かる

「悠輔、気持ちいいね!」
「そうだな、二人で入るの、いいかもな…」
「えっ…?もしかして初めてなの…?」
「あっ…うん…」
急に恥ずかしくなり玲佳を抱きしめると、俺の腕を玲佳が手で押さえるような形になった

「そうなんだ…。私も実は初めてなんだ…。」
「そうなの…?」
「うん…。というか、ラブホテルも初めて来たんだよ…?」
「まじか…!」
「ねえ、悠輔…考えてみて?私は大学入って数カ月で悠輔を好きになったんだよ…?他の人と来てるわけないよね…?」
「確かにそうか…来るわけ無いか…」
玲佳は恥ずかしそうに俺に寄りかかる

「今日は悠輔といっぱい初めての事してるんだよ…?」
「嬉しいよ、玲佳」
「うん…」
玲佳は顔をこちらに向けてきて
チュッ…チュッ…チュッ…
唇を重ねる

「えへへ…ほんと、幸せ…。悠輔の彼女になれてよかった…」
「俺もだよ…玲佳、ありがとう」
「ううん…?」
前を見ていた玲佳が俺を見つめてきた

「ねえ、悠輔…?」
「なした…?」
「また大きくなってるよ…?」
「えっ?」
「背中にあたってるもん…」
「ごめん…でも…シたいし…」
「うふふ…わたしもだよ…?」
玲佳は少し悪戯な笑みを浮かべた

「玲佳、そろそろ上がるか」
「うん…あがろ?」
そういうと2人で浴室を出た

ストーリーメニュー

TOPTOPへ