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O「あ～ん？おぉいニノぉ、おいらの好きな人
　ってなんだよぉ？そんなんいねぇよ？」


N「帰り道言ってたじゃない？ほらぁ、あの時」


O「あ？あ～あれか、お前ちゃんと聞いてたかぁ？
　いるとは言ってません」


N「え、あ～確かいるっちゃあいる、いないちゃあ
　いないみたいな事……言ってましたっけ？」


僕は大ちゃん先輩と一緒に帰った時に話した
会話の内容を思い出して言った。


そんなやり取りを、交互に見ていたまーくんが


A「で、大ちゃんの好きな奴って？いるの？
　僕、本当に初めて聞いたし！」


そう言ってまーくんが大ちゃん先輩に聞いた。


O「……」


黙っちゃった大ちゃん先輩。
っていうか、普段黙ってるほうが多い大ちゃん先輩
が、こんなに沢山喋ってる今の方が、珍しい
状況だろうな……なんて思ってるけど。


A「ね、大ちゃんいるんかい？そんな人」


まーくんがもう一度聞いたけど大ちゃん先輩は


O「……」


何故か口を尖らせて視線は空を仰いでいた。