
僕のまーくん。
第45章 ドキドキの体育祭
僕が言うまでまーくんは絶対
退かないだろう空気を
醸し出してるからさ、仕方なく僕もさっきの話を
聞かせた。
N「なんか、あの人まーくんが大ちゃん先輩に
気があるって勝手に勘違いしてるみたい」
A「はっ!??」
口を大きく開けたまんままーくんが
A「何でさ!?」
デカイ声を上げた。
その時、大ちゃん先輩もパチッとまた目を開けた
のが見えた。
僕らがうるさいから、眠りたくてもなかなか
寝れないんだよね。
しかも、話の内容が自分の事言われてる
訳だし。
大ちゃん先輩、ゴメン。
なんて一瞬思ってたら
目の前のまーくんが
A「かずくん、何言われたんだよ?」
って握ってる手に一層力が入るからちょっと
痛いし、まーくん。
N「だから、朝、まーくんが大ちゃん先輩の所に
行ってあの人を引き離したじゃん?大ちゃん先輩
嫌がってるだろ?って。
あれで、まーくんが大ちゃん先輩の事好きで
やきもち妬いてんじゃないかってさ……」
そこまでまーくんに説明して
A「はぁあ??それかずくんに言ってきたの?」
ってまた、まーくんのデカイ声を聞きながら
N「だから僕もそれはちゃんと否定してきたよ」
まーくんの目をちゃんと見て、ニッコリ笑って
見せた。僕もそれ言われた時はイライラしちゃった
けどさ。
だってまーくんは、僕のまーくんなんだから。
だけど、まーくんは収まらないようで
A「マジであいつ、なんなの?」
ぶつぶつ言ってるし。
僕は目の前で寝っ転がってる大ちゃん先輩に
話しかけた。
N「ねぇ、先輩。本当にあの人大丈夫ですか?」
って。
O「うーん?」
大ちゃん先輩は身体を寝そべったまんまの体勢から
そのまま、僕らのいる壁の方に向けた。
N「大ちゃん先輩んちに泊まったって……
あの人こそ、大ちゃん先輩の事好きなんじゃ
ないか、なんて……」
O「……」
大ちゃん先輩と目が合ってるけど
何にも反応のない大ちゃん先輩。
A「は?かずくんそれマジで?」
まーくんが百面相を繰り返してる横で
N「だって、あの人よく分からないけどさ……」
