
僕のまーくん。
第45章 ドキドキの体育祭
O「ふぅん、なんか面白れぇ関係性だなぁ」
そう言って大ちゃん先輩は僕らから目を逸らして
遠い目をしながら空を眺めていた。
N「まーくんが僕は大丈夫って言ってんのに
変な事お願いしちゃうからだよ」
僕がまーくんに向かってそう言うと
A「だって四六時中かずくんの側にいて
あげれないからさぁっ」
そう言うまーくんは、そのお願いした事は
仕方ない事って言わんばかりに
言い返してくる。
A「何にもない?あれから?」
そう言ってまーくんが僕の顔を覗き込んできた。
………………。
あ、何にも…………あ~なくはないか。
丸山くんが、さっき絡んできたのを思い出した。
「やきもちやろか?」
ってあの意味不明な言葉。
いかにも、まーくんが大ちゃん先輩の事好きなんじゃないか?
みたいなさ、バカな勘違い勝手にしちゃってる
みたいだし。
しかも、「相葉ちゃん?」なんて馴れ馴れしく
呼んでくれちゃってるし!
急にムスッと顔して黙ってたらまーくんが急に僕の両手をガシッと掴んできて、
A「えっ!?何っ!??もしかしてまた、なんか
あったんじゃない?かずくん!」
目の前にきたまーくんの心配顔を見て僕は
N「うーん……」
眉間にシワよせながら
言葉につまっちゃった。
説明すればまーくんがまた、騒いじゃうかも
知れないからさ。
なんて思ってたら、
A「ね、ちゃんと言って!」
ってまーくんの勢いに押されちゃった。
N「だからぁ、あの人、ちょっとうざいだけよ?」
ボソッと言うと
A「ほらぁ、やっぱりあいつの事じゃん!何?
なんかされた?かずくん!ちゃんとまーくんに
話なさい!」
……。
こうなると、まーくんは絶対言うまで退かない。
僕の事となれば、それもまーくんが要チェック中の
丸山くんの事となれば尚更聞かなきゃ、
収まんないんだろうな。
チラッと、大ちゃん先輩を見た。
また、大ちゃん先輩は目を閉じていた。
