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僕のまーくん。

第45章 ドキドキの体育祭




N「僕にはまーくんだけだよ」



おにぎりにパクつきながら、ボソッとそう
答えた。
だってさ、大ちゃん先輩いるし、やっぱ
こんなこと人前で言うの死ぬほど恥ずい
んだがらね。

そう言ったあと、すぐに大ちゃん先輩が


O「ほらぁ、な?相葉ちゃん!聞いたろ?
 おいら、やってらんねーぜ、ちくしょ」


なんて言いながら頬っぺたを膨らませてる。



その時突然



「くふふふふっ」



横にいるまーくんの笑う声が聞こえた。



A「あぁん♡かずくん可愛すぎっ♡ね?大ちゃん
 聞いた?かずくんには僕だけだってさ!
 くふふふふっあいつに直接聞かせてやりたい
 んだよなぁ」



さっきのイライラしちゃってるまーくんは
どこへやら。


僕の方を見てニコニコしてるまーくんのほうが、
可愛いしなんて思ってしまう。

まあ、まーくんはそうやって笑ってるほうが
断然いいから。

僕ももう一度まーくんをチラッと見た。


うわっ


眩しいくらいのまーくんの笑顔にいつも
当たり前に見ているのに、引き込まれそうに
なっちゃう。

だって、メチャクチャくしゃっと目尻にシワを
寄せて笑ってる。
太陽みたいな笑顔のまーくん。 


大ちゃん先輩が目の前にいるのも忘れてしまう
くらいに、横にいるまーくんの笑顔から
目が離せなくなっちゃって。


僕は、自分で言った言葉とまーくんのこの
素直に嬉しさを表現する反応に、急にまた
恥ずかしさが込み上げてきて……
顔が赤くなってきてるのが自分でも分かった。



O「もう勝手にやってなさい」



大ちゃん先輩がやれやれと言わんばかりに
お弁当箱をしまって、その場にゴロンと
寝転んだ。


A「だぁってさぁ、こ~んな可愛い子ぉ♡
 かぁずく~ん♡♡あ~早くイチャイチャ
 したいっ」


まーくんが、そう言いながら大ちゃん先輩を
完全に無視しちゃう形で僕の頭を横から
よしよしと撫でた。



……。



まーくんの機嫌が治ったんなら、まいっか。


ふふふっ



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