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僕のまーくん。

第43章 紙切れの真犯人?



あ、そっか。
これだけは、ちゃんと言っとかなきゃ。




「ねぇ、吉高さん!」




僕の呼び止めた声に、振り返った吉高さん。
物凄い、眉間にシワを寄せた顔で



「はっ?」



と一言。



そんな吉高さんに僕は思いきって
こう、伝えた。








N「相葉先ぱ……まーくんは、ずっと昔から僕の
 大事な人なんだ!だから……だから、誰に
 なんて言われようがまーくんの事だけは
 譲れない!!だから、ごめんね。」





そう叫んだあと、潤くんが
「よく言えました」
って、また頭をくしゃくしゃしながら
ハハハッって豪快に笑ってた。




吉高さんは、その眉間にもっと
シワを寄せながら




「……マジうざいわ」




って、確かに聞こえた言葉を残して
石川さんとそのまま向こうに歩いて
いなくなった。



N「潤くん……」



潤くんを少し見上げると、
ニヤニヤしながら



J「ニノちゃん、良く言えましたぁ!
 あいつらの顔、マジくそぶっ細工で
 うけたなぁっ!」



なんて言いながら笑ってた。


N「まさか、あの人達だったなんてさ……紙切れ」


そう言って潤くんを見たら


J「女の嫌がらせって、面倒くせぇよな」



って、その濃いイケメンフェイスを歪ませて
ベェッて舌を出す潤くんに

  

N「ありがと、潤くん……」



頭をポリポリ掻きながら、お礼を言った。



J「ニノはほっといても自分で何とか出来るだろ
 っ思ってたんだけどよぉ、オレが黙ってら
 れなくなった。ごめんな?余計な事して」


そう言う潤くんからは、やっぱり優しさしか
伝わってこなくて……
僕はもう一度ちゃんと潤くんにお礼の気持ちを
伝えた。



N「僕、まーくんには、女の子との普通の恋愛
 がいいのかもって思ったらさ途中からむかつく
 気持ちより、そっちの方が気になっちゃって
 ……あの人に何にも言えなくなったんだ。
 だから、潤くん来てくれなかったら多分、
 何にも言えずに終わってたかもしれないから
 ……本当にありがと……」




そう言って潤くんを見てニッコリ笑う僕に



J「男同士だからって、人を好きな気持ちは
 何にも変わんねーじゃん!」


 
って。


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