
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
その時、目の前の向こう側…
吉高さん達の更に向こう側から突然、
「おい!お前らいい加減にしとけよ!」
えっ!?
吉高さん達も驚いたようで、バッと
振り返った。
急に聞き慣れた低い声がその場所に
響いたかと思ったら、
そこに現れたのは潤くんだった。
「潤くん……」
潤くんが、僕を見て一瞬ニッと何かを企んでいる
ような目で合図したように見えた。
「ま、松本くん…なんでここに?!」
石川さんが、右手を口に当てて
ヤバイって顔してる。
……あっ、そっか。
この人、潤くん狙いだったもんね。
J「あのさぁ、さっきから聞いてりゃ好き勝手
いいやがってさぁ~吉高さん?あんた、ニノ
の何知ってんだよ?それに、相葉先輩の事も
さぁ~こんな所にわざわざ呼び出したりして
よぉ~昭和かっ!ブハッ」
潤くんは、自分で言った言葉にうけて
バンバン手叩いて笑ってる。
「は?何?松本君、あなたには関係ないでしょ?」
吉高さんが潤くんを睨みながら言った。
潤くんは石川さんと吉高さん達の横を
一瞬、ギラッと睨み付けて通り過ぎ、
僕の隣に立った。
それから、満面の笑みで
「なぁ、ニノ♡大ありだよなぁ~オレら
親友だしぃ~」
そう言って、ニコニコしながらワシャワシャと
僕の髪の毛を撫で回す潤くん…
うっ、こんな時にちょっと嬉しくなってしまう。
いつもは、ふざけてばっかいる潤くんだけど、
優しい潤くんは、きっと心配して、見に来てくれた
んだろう。
「親友なら、男と付き合ってるこの人の事
なんとも思わないわけっ!?」
キンキン一際高い声で、吉高さんが潤くんに
怒鳴るように言った。
潤くんは、吉高さんをジイッと数秒見つめて…
僕らの間に、数秒の沈黙が流れた後。
バッと、又僕の方を振り向いて、
J「はぁっ??ぜ~んぜん!!そんな偏見、最初
っから全くねぇし~それに、オレもそうだし
!なぁ、ニ~ノ?♡」
「はっ?ウソぉっ!!」
潤くんは、ニコニコ。
……石川さんは、
あっ……
あぁあ。
大きな綺麗な目を更にまん丸と
大きく広げて、潤くんの衝撃発言に
今にも倒れそうになるのを
吉高さんに支えられていた。
