
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
「私ね、相葉先輩の事本気だよ?男のあなたに
負けるわけない。私の事もっと知ってもらって
それからでもいいって、思ってたんだけどぉ…」
そう言って、目の前にいる吉高さんは
また、僕を睨んでいる。
「でも、ずっと相葉先輩追いかけて思ったんだ
けどね?
やっぱり、あなたが邪魔なのよぉ
相葉先輩、あんなに素敵な人なのに……
なんで、なんであなたなのよ?
幼なじみってだけで、ほっとけないんじゃ
ないの?お情けであなたから離れられない
んじゃない?本当は、女の子としたいって
思ってるかもしれないよ?
絶対、女の子が気持ちいいはずだもん。
ねぇ?さとみぃ。私、相葉先輩になら全然
オーケーなんだよ?
でも、この人がいたらさぁ相葉先輩も私に
行けないじゃない?可哀想だよね?」
……。
目の前で、べらべらまくし立てられて
勝手なこと散々言われてムカついてるけど。
女の子のほうが気持ちいい
なんて聞いたら……
そうかもな……って。
こんな状況の中、
ちょっと思って。
吉高さんが言ってる事全部を否定
出来なくなってる僕に向かって
更にまた続けてなんか、言ってる。
「だからぁ、二宮くんいい加減もう
相葉先輩、解放してあげたらぁ?
由里子なら、相葉先輩にあげれるもの
絶対、いっぱいある自信あるからぁ!
普通に女の子と楽しくオープンに恋愛
出来る方が先輩にとっても絶対幸せなん
だからぁ」
……なんだよ。
それ。
勝手な事ばっかさっきから聞いてりゃ
べらべらべらべら……
そう思ってるんだけど……
思ってるんだけど。
でも。
なんか、急に何にも言い返せなくなった僕がいた。
女の子と普通に恋愛してる方が、まーくんに
とっては……良いのかもしれない。
って。
それって、僕がまーくんの幸せを
邪魔しちゃってるかもしれないって……こと?
そう考えると……
考えたくなかったけど…
悔しいのに、
何にも言い返せなくなっちゃったんだ。
