
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
なんっ…で!?
石川さんにそんな事言われる理由が
思い当たらないし、分からない。
N 「はぁっ?」
僕は腕を捕まれながら、動きを制された
状態のまま石川さんを睨んだ。
「フフっ、聞いてくれないかなぁ?やっぱ」
N「……っ、離して」
「あっ、ゴメンねぇ♡」
石川さんが腕を離した瞬間、反射的に
少し距離を置いた。
……その、甘ったるい話し方とは
逆に、さっきからなんか僕に分からないけど
敵意のようなものを向けられてる気がした。
……一体、なんなの?
なんで、まーくんのこと……
しかも、別れてくれない?って……
まーくんのこと付け回してるの、
石川さんなの?
……でも、体育館から泣いてた女子は、
多分ぼんやりとしか覚えてないけど、
違うと、思う。
あの子も可愛かったけど……
石川さんは、更に可愛いしクラスの女子でも
目立つほうにいる。
……僕は興味ないから名前すら知らなくて
同じグループになって、やっと覚えたくらい
なんだけどさ。
しかも、この人。
昨日の感じからは潤くんに気があるように
見えたけど……
違うの?
頭ん中で、ごちゃごちゃ思考を巡らせて
いたら、目の前の石川さんがなんか言った。
N「えっ?なに……」
全然、聞いてなかった。
思わず聞き返す。
「二宮くぅん、散々忠告したでしょ?
アレ、やっぱ分かりずらかったぁ?」
忠告?
……何言ってんの?
N「忠告って何?」
「て、が、みぃ♡」
……!?
N「アレ……」
「うん♡アレ、さとみがいれたのぉ」
はっ?
なんで……っ
N「えっ?なんで?本当に?なんでっ?!」
クスクス手を口に当てて、笑ってる石川さん。
僕の驚いてる反応が、よほど可笑しいのか
手まで、パチパチ叩きながら笑ってるし……
「あはは…っ、二宮くぅん♡その顔っ!ヤバっ
…うけるんですけどぉ!…………はぁ」
散々、笑われた後
余りにも嘘か本当か分からないような
発言にまだ、棒立ちになってる僕に
石川さんは次の瞬間、真顔でこう言った。
「さとみねぇ?相葉先輩に告ったぁ~あの子の
親友なんだぁ~昨日さ、あの子散々あなたの
相葉先輩から傷付けられてね?
電話かかってきてぇ」
