
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
は?
……今、なんて?
ドックン、ドックン……
急に心臓をギュッとされたような。
そんな感覚。
一気に早鐘のように心拍数が上がっていくのを
感じた。
目の前で、ずっと長い髪を指でクルクルしながら、
その大きな目で、じぃっと見つめてくる石川さんと
目が合ったまんま。
……数秒。
「付き合ってるんでしょぉ?先輩と♡?」
……なん…で、この人が…
そんな事聞いてくるわけ……?
ってか……なんで……知ってるのよ?
N「……なに、言ってんの?」
動揺が隠せない。
だって、声が震えてる。
どうしよう……
「まさか、ただの幼なじみなんて言わないよね?
うふふ、あんだけいっつも一緒にいるのにぃ」
N「な、何が言いたいの?わざわざこ、こんな
所に呼び出して……話ってそれ?……なら
もう行くよ」
僕は、石川さんの横を通りすぎようとした。
だって、だって、なんでこんな所でそんな事
……わざわざ!
その時、腕をグッと石川さんに掴まれた。
驚いた僕は、目を見開いて石川さんを見た。
N「ちょっ!?」
「まだぁ、お願いきいてもらってないしぃ?」
上目遣いで石川さんが…
その綺麗な大きな目でさっきとは別人のように
僕を睨んでいた。
……!?
N「は?……な、なに!?」
「あのね?二宮くん♡」
ゴクン……!
思わず息を呑む僕。
甘い口調で、石川さんはこう言った。
「相葉先輩とはぁ、別れてくれないかなぁ?」
!?
はっ!?
