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僕のまーくん。

第43章 紙切れの真犯人?



昨日までここでまーくんと、大ちゃん先輩の猫
触ってたのに……
なんで、こんなんなっちゃうのよ。


……。



ボーッとしてると、まーくんが一生懸命説明
しようって姿が浮かんできた。
……まーくんの事は信じてるよ?
だって、小さい頃から自分の事より何より
僕を大事にしてくれてさ。
何より優先して、僕の事を想ってくれるんだから。



……意地悪だったな。


朝もさっきの態度も……


静かな高い場所から見る、青い空の下に
今いる僕は。
冷静になって考えたら、
まーくんが自分から確かに女の子に行く訳
がないじゃん……って、
そう思えたら、すっーと心が落ち着いていく
感じがした。



ごめんなさい。まーくん……



謝りたい。



きっと、まーくんはちゃんと断ってたんだろう。
……でも、顔覚えてる?って、
まーくんに聞かれたけど。
可愛い子で泣いてた顔をぼんやりと覚えてる
かなぁ?って……


やっぱり、まーくんの事がすごい好きで。
でも、諦められなくて。
まーくんに付きまとってたんだ。


……はぁ。



あ、そうだ。


カサッ


ポケットの中から、今朝靴箱に入ってた
紙を取り出した。
そういえば、こいつの事。
まーくんに言うタイミングもなかったや。


……なんなんだろう?


一人で行った方がいいんだろうね。
きっと。
……なんだか、変な事に巻き込まれなきゃ
いいけどな。


……あっ!?その女の子だったりして。
まーくんが気をつけて!って変な事言ってたし。
まぁ全然、分かんないけど。

一体、なんの用事?
行かなきゃダメ……かな?





……あぁ面倒くさい。




まーくん……今すぐ会いたいな。




ポケットに紙をしまって壁に寄りかかった
体制で足を投げ出したまんま、コンクリートに
ゴロンと寝転んだ。



……こんな所で授業さぼりなんて。
僕、何やってんだろ。


昼休みの応援団の練習の時に、まーくんに
ちゃんと謝ろうって心の中で思って
ソッと目を閉じた。



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