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僕のまーくん。

第43章 紙切れの真犯人?



後ろからまーくんが「かずくん」って呼んだ
のが聞こえたけど、僕は振り返らず真っ直ぐ
廊下を突き進んだ。


なんなの?なんなの?なんなの?


ねぇ、まーくん…信じてって、
……信じてるよ?

でもさ、でもさぁっ!
やっぱり、何かあったって態度じゃん!

やだ!

僕の知らない所でさ……
まーくん優しいから、ちゃんと断り切れなかった
んじゃないの!?

だから、いつまでもついてこられるんじゃないの?

僕の事恨んでる?

……そんな風に思われても仕方ないじゃん!
だって、まーくんの恋人だもんっ!
僕!


まーくんもあの子にちゃんと言ってくれたけどさ、
そんなに会ってたって事は、まーくんも
そんなに満更じゃなかったんじゃない?


あぁ……っ!!
んもうっ!

モヤモヤムカムカ!イライラ!

まーくん…何が言いたかったのさ?
結局!
「気をつけて!」
なんて、何に気をつければいいのよ?
意味わかんないし。


……僕は、
「大丈夫!何にもないよ」
って言葉、聞きたかっただけなのに……






……教室戻りたくない。




みんな、教室に戻ってるから
シーンとしてる廊下を僕は、思わず引き返して
屋上に続く階段を上がって行った。




ガチャ




屋上のいつもの誰からも見えないまーくんと僕の
場所に座った。



ペタんと座り込んで、ポケットからスマホを
取り出した。


潤くんからラインきてる……


【おーい!どこいんだよ?先生には保健室って
 言っといだぞ!】


って……
ありがと、潤くん。


さぼりなんて……

はぁ……


でも、一人になりたかった。



ボーッとして目を閉じた。

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