
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
教室に入ってから、潤くんとたわいもない話
をしたけど……上の空。
J「ニノ、何かあったか?疲れてる?」
潤くんが聞いてくるくらいだから顔に、態度に
出ちゃってるのかな?
N「え?何にもないよ?」
とりあえず、誤魔化す。
だって潤くん気にしちゃうし。
J「ニノ今朝は相葉先輩とは、別だったんだな?
珍しい……」
潤くんはニヤニヤして聞いてきた。
N「……寝坊しちゃったの、僕が」
見てたんだ……
これも、誤魔化す。
ニヤニヤしてる潤くんも相手にしない。
J「応援団きついんじゃね?今朝はなかったけど
次、昼休みだぞ。大丈夫か?」
N「うん、大丈夫……ぜ~ん然」
……完全に強がりだけどね?
っと、ポケットの中のスマホがブルッた。
【かずくん、ちゃんと話したい!聞いてくれる?】
……。
僕だって、まーくんに会いたい。
ぎゅうって抱き締めて欲しい。
でも、僕の思考は複雑に考え過ぎちゃって。
素直にそう言えない自分がいた。
なんて、返していいか分かんない……
J「あっ!次移動じゃね?」
三時間目は音楽室に移動だった。
……まーくんのいる階だし……
なんて、ボーッと考えてたら
潤くんが
J「行くぞぉ?」
って、もう支度してるし。
僕も、教科書やら筆箱やら出して
潤くんと一緒に教室を出た。
音楽が終わった教室への、帰り道の廊下で。
「かずくん!」
後ろからまーくんの呼ぶ声がして
つい、ビクッと反応してしまって……
それに、横にいた潤くんが直ぐ様気付いた
ようだ。
J「ニノ!彼氏様来たぞ♡」
ん?どうした?って顔の潤くん……
A「……ね、かずくん話したいんだ。松潤ちょっと
いいかな?」
J「あ?もちろん!どうぞどうぞ♪♪」
なんて速攻、答える潤くんと
チラッと目が合って……
「行ってこい!」って言わんばかりに
ニヤニヤしているのが気になったけど
N「先行ってて」
って潤くんに僕は口を尖らせたまんま、
そう言ってまーくんの方に向きなおった。
N「なに?」
可愛げもないその尖ったまんまの口から
一言まーくんに吐いた。
