
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
Nside
胸にモヤモヤを抱えたまま
靴箱の所で、上履きを取ろうとしたした時
カサッと何かに触れた。
?
折り畳まれた白い紙切れが入っている。
はっ!?
僕は恐る恐る手に取ってその紙切れを広げた。
【放課後、体育館の裏に来てもらえませんか?】
って
え……!?
な……に、これ……
思わずキョロキョロ辺りを見回す。
数人、靴箱の所に今着いて履き替えて
教室に向かおうとしている生徒達がいるだけで……
特に変わった様子はなかった。
これってあれ?
あの紙切れのあれと一緒?
……なんか、でも筆跡が違うような……
放課後体育館の裏に……って、
なんかベタ。
これ……って。
なんだろう?
行ったほうがいい?
それともシカトする?
……。
まーくん、まだ来ない。
はぁ。
なんで、朝から大好きなまーくんとこんな事に
なっちゃったんだろう……
信じてない訳じゃないんだ。
でも、さっきは我慢出来なかった。
どうしても。
まーくんには、何でもないよって言って
欲しかっただけだったんだけど。
あの子がまーくんにまだ、会ってたって事実が……
黙ってたまーくんは多分なんか隠してるでしょ?
まーくんが僕を裏切ったりする事は絶対ないって
ちゃんと頭では分かってるはずなのに……
僕の知らない所で、何回も会ってたって
いう事が……
なんかやだった。
あの子って、何組なんだっけ?
顔はうっすら覚えているけど、
多分同じクラスじゃないと思うし。
まーくんにほぼくっついてる僕と
会わなかったくらいだし、よっぽど僕を
避けながら、まーくんに近付いてたって
事なんだろうな……
まーくんに断られてもそんな行動してるってさ。
そんだけ、まーくんの事が好きなんだ。
僕らの関係を知ってもそうやってまーくんに
絡んでくるくらいなんだから……
でも、本当に全然気付かなかったな……
あの女の子達が部活見に来てたのが、パッタリ
来なくなって……
一度まーくんに聞いた事あったけど……
確かあの時はまーくんなんだか今思えばだけど
話逸らそうとしていたような気もする……
今思えばだけど……
はぁ……
教室に向かう足が重い。
ってか、「これ」
どうしようかな……
