
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
A side
あちゃぁ……かずくん相当怒って行っちゃったね……
ちゃんと話せば良かったんだろうか。
急にこの話になって、僕もかずくんに
どう言って伝えようか考えてなかったもんだから
……全然、上手く伝えれなかった。
ただ、あの子と何度もかずくんがいない所で
会ってた……って事しか多分、かずくんには
伝わらなかっただろう。
それを僕が黙ってたなんてさ。
僕とあの子の間に何かあった……
って勘違いされても
おかしくないよね。
……実際、わざわざ不安を煽るような
事かずくんに言いたくなかったし、
まぁ、それが返ってかずくんが誤解して
しまったっていうか……
だってあれは、完全に事故だったんだよぉ!!
まぁ……ノコノコ呼び出された所に行く
僕も僕だったけどさ。
余りにもしつこいし、その時も
やっぱり
「二宮くんの事で話したい事があります」
なんて、手紙みたいの渡されたらさ、
そりゃ、行くでしょ?
……行っちゃって、あんな不可抗力みたいな
結果が待ってたなんて、思わないでしょ?
……はぁ
かずくんが先にスタスタ歩いて行っちゃって
姿がもう、見えなくなった。
僕は、その場でまだ立ちすくんだまんま。
スマホをポッケから取り出した。
まだ既読もついてない。
かずくん……
ってかさ、夕べの件は何で知ってたの?
かずくん……
そもそもその情報、
誰に聞いたわけ?
「女の子来たって聞いた」
って……さっき言ってたよね?
ん?
夕べの話じゃ……ないのかな?
よく考えたらさ、夕べのあの子との事は
誰も知らないんじゃないの?
僕とあの子しか……
あの子が夕べのうちに、かずくんに
コンタクト取れるはずないだろうから……
その前の話?
…………。
!?
もしかして
母ちゃんか!?
うちに、あの子が来た日。
母ちゃんもいたっ!
それに、母ちゃんなんか勘違いして
彼女か?みたいにニヤニヤしてたっけ?
……そっからの、情報か。
という事は、かずくん夕べの話は
多分、ってか絶対まだ知らないわけで。
あの子。
僕があんな風に怒りをそのまま、
ぶつけちゃったから……
かずくんになんかするかも知れない!?
……やっぱり話とこう。
かずくんに!
