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僕のまーくん。

第43章 紙切れの真犯人?



A side


……なんて説明すればかずくんにちゃんと
大丈夫だから。
って伝わる?


こんな顔して、こんな風に言ったって余計に
不安にさせちゃうんじゃないかって、
僕は動揺が隠せない。


……まさか、昨日の事をもうかずくんが
知ってたなんて……


だから、もしかしてLINEも見なかったの?

既読すらつかない、かずくんのアイコンに。
寝てたんだろうなって、思ってたけど……


隣にいるかずくんの顔が、どんどん暗くなって
いくのが分かる。


早く、誤解を解かなきゃ!
何でもないってさ……


……いや、何でもなくはないから。
あぁっ!!!!

もう、どうしよう。 


簡潔に話せば分かる?



うん、そうだ!
こういうのは、スパッと分かりやすい説明
のほうがいいだろうから!!



A「もうついて来ないでって」



うん、言った。
確かにそうだし!
僕はかずくんの事が、この世の中で
一番、いっちばんに大事なんだよ?

だからね、かずくん以外は見えないの。

可愛い女の子だろうが、イケメンの男だろうが……
ってそれは、違うか!

あぁっ!今はそんなの一人突っ込みなんか
してる場合じゃないしぃっ!!



かずくん??



!?



睨んでますよね……





N「何それ?……初めて聞いたし……」




……。




あ、うん。
初めて僕も話したから……



って、かずくん!
ちゃんと聞いてくれよぉ。



A「あのね、かずくんその人あれだよ?
 ほら!前に部活のあとさ、告られたって……
 でも、ちゃんと僕には付き合ってる人が
 いるって、言ってた、あの子だよ?
 覚えてる!?
 ……ね?」




そこまで、一生懸命説明した。



……けど。



かずくんの可愛いお目めが、なんか超、
怖いんですけどぉ……


やっぱり、黙ってたってのがダメ?
そこダメだった?


チラリ。


かずくんを見ると、口を尖らせて……
やっぱり、暗い顔して
睨んでる~!!


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