僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
N 「……何にも……」
A 「なくないね?その顔。どうした?
また、なんか入ってたとか?」
……。
まーくんがマジな心配顔で僕を覗きこむけど。
そうじゃないって言葉にならなくて……
変な沈黙が、僕とまーくんの間に流れた。
A「言いたくないことなら、無理には聞かない」
まーくんはさ。
そうやっていっつも、僕に優しい逃げ道を
作ってくれるんだ。
でもね。
今日は、もっと突っ込んで聞いて欲しいんだよ。
胸の中のモヤモヤが、夕べからずっとしてるから。
……気持ち悪い。
無言の僕をまーくんは、また頭をよしよし
してくれて。
優しい笑顔で覗き込んでくる。
N 「まーくんさ……」
A「うん?」
N「僕に……なんか隠してる事ない?」
思いきって聞いてみた。
何にもないよっていうのを、期待して。
まーくんママが、たまたまそういう女の子を見た
ってだけでさ。
何にもない。
まーくんには、関係の全くない女子だったって。
なのにさ、
えっ……
!?
なんで、まーくんそんな顔しちゃうのよ?
さっきまでのまーくんの明るい笑顔は一瞬で
消えて……
固まってる、まーくん。
メチャクチャ顔ひきつってますが……
なんで?
えっ……なんで?
本当なの?
家にまで来た女子の事……?
心当たりがあるから、まーくん、
そんな顔してるのかよ?
……。
N「……まーくん?」
あっ!と弾かれたように我に返ったまーくん。
僕の顔をハッとした表情で見てるし……
A「……かずくん、なんでそんな事急に
聞いてくるの?」
なんか、さっきとは全然違うまーくんに
聞いた僕も戸惑いが隠せない。
……ねぇ、
本当になんかあったの?
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