
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
歯磨きしながら、ふと思った。
(なんでまーくんは、その女の子の話
僕に教えてくれなかったんだろう)
って……
言いにくかったのかな。
僕が気にしちゃうって、まーくん気使ってくれた?
…………。
でもさ
黙ってられたらさ、こうやって今みたいな
状況のほうが余計に気になっちゃうじゃん。
まーくん……
そうでしょ?
ごしごし歯ブラシを動かしながら
ボーッとそんな事を考えていたら、
「ピンポーン♪」
って玄関のチャイムが鳴った。
あん、もうまーくん来ちゃった。
「かずー!まーくん来たわよぉ」
ぐちゅぐちゅ、うがいしてタオルで雑に拭きながら
支度を急いだ。
ガチャっ
A「あ、おはよぉ。かずくん」
ニッコリ笑ってるまーくんが立っていた。
N「うん、おはよぉ」
……なんか、いつもみたいに、
まーくんの顔見れないや。
こんなの、やなのに。
A「……かずくんライン気付かなかった?」
まーくんをチラッと見たら、優しい顔で
笑ってたから僕は、悪かったな……って。
思いつつ……
N「……あ、うん。ごめんね」
って一言返したけど……
それじゃない。
僕、まーくんに聞きたいことあるのよ。
A「くふふ……疲れて寝ちゃってた?」
まーくんが、道を歩きながら上から
僕の頭を優しく撫でる。
……寝てた訳じゃない。
黙ってたら、まーくんが
A「ん?かずくんなんかあった?」
心配そうに、今度は顔を近付けて覗きこむ
ように見たまーくんの目と目が合った。
