
僕のまーくん。
第43章 紙切れの真犯人?
N side
朝起きて、まーくんが迎えに来るのが今日は
なんだか複雑な気分だった。
昨日の母さんが言ってた言葉が頭の中で
ずっと引っかかって……
あぁあ……モヤモヤするよぉ
ベッドから出たくない。
スマホを手に取ってまーくんのところを
開かないように見た。
スタンプが貼ってある。
……既読には敢えてしなかった。
はぁ。
朝からため息なんて……
まーくんを信じてないわけじゃ
決してない。
なのにさ。
家にまで来る女子ってなんなのよ?
……確かに、まーくんはモテる。
いや、普通じゃなくモテる。
そんな事は昔から知ってる。
でもさ……
僕のまーくんなんだよ。
誰か他の奴がさ、まーくんに
アタックしてくるのは正直、やだ。
まーくんが相手にはしないだろうって
頭では分かってるよ?
……でも、可愛い女子に迫られちゃったりでも
したらさ……
はぁ……。
「かずー!起きてるのー?もう、七時半前
まーくん来ちゃうわよぉ?」
階段の下から、母さんが起こしにデカイ声で
叫んでいる。
はいはい、起きてますよ……
はぁ……
