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僕のまーくん。

第43章 紙切れの真犯人?




「かわいそぅ……」




こっちに向かって言った言葉に思わず



A「はっ?何が?」



って、大声を上げてしまった。



「先輩がですよ……だって二宮君、幼なじみ
 なんですよね?
 相葉先輩の事、昔からそうやって
 ずっと縛ってるんじゃないんですか?」




ちょっと
……何言ってんの?
この子。
あんたが僕とかずくんの
何を一体分かってんだよ?







A「縛ってる……ってさ、何?
 あんたのその言い方借りれば、
 縛ってんのはむしろかずくんより、僕だよ?」





「……はっ?気持ち悪っ」
   




A「……何とでも思われて結構だけど、もう
 いい加減つきまとうのは止めてくれない?
 はっきり言って、迷惑なんだよ」




かずくんを裏切りたくない気持ちから
普段、人に向かって余り口にした事がない
ような言葉をムカムカする感情のままに
目の前の。
しかも、女の子に言ってしまった。



固まったまんまの女の子。
でも、視線だけは相変わらずこちらに
睨むように向けてて。



「…後悔する事になっても知りませんよ?」





なんて…



なんで、年上の僕がこんな年下の
女子に脅されてるような状況に
なってんだろ……



もうさ本当……疲れる。




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