
僕のまーくん。
第42章 綾野くんpart3学校編
N「うっ、うん。あっ、ありがと」
二宮くんがそう言った時に、はっ!?
と我に返った俺。
「あわわ……ご、ごめんなさいぃ」
パッと手を慌てて離した。
もじもじしていた俺に二宮くんは
N「綾野くんさ、まーくんの事……まだ
好き…なんだよね?なんか、その……
ごめんね?…僕」
二宮くんが申し訳なさそうに、俺に
謝ってきた。
と、とんでもないぃ!!
た、確かに相葉先輩の事は大好きなんですけど…
な、なんていうか……
「あぁ、あのぉ!あの、俺……お、お二人の
……えっとぉ……」
そこまで、言ってなんて言っていいのか
正直迷って……
チラッと二宮くんの顔を見ると
「ん?」と、子犬のような
目をしてこっちを覗きこむように
見ている二宮くんと目が合った。
えぇい!!
もう、言っちゃえぇ!!
「……この前も言ったかと思うんですけど…
あ、あの、なんていうか……いいなって。
二宮くんとたいよ……相葉先輩がすごく
お似合いだなって、本当に本当に思った
んです!」
そう言って二宮くんを見ると、
はにかむように
N「えっ…そ、そう?」
ポリポリと頭を掻いていた。
「だ、だからあの……相葉先輩と二宮くんが
と、と、友達……って言って下さって……
し、死ぬほど、う…嬉しかったんです!」
あぁ……い、言ってしまいました。
自分の想いを。
グッと拳を握りしめていたら
目の前の二宮くんがふわぁっと
優しい笑顔で
N「あ…フフッそうなんだ。僕、綾野くん傷付けちゃ
ったかもな、って思ってて……でも、
僕らでよければ、そんな敬語も使わなくて
も、全然いいから、普通で。ね?」
目が合った二宮くんは、
ニコっと笑ってもう一度
N「えっとぉ……だから普通で、うん。これからも
よろしく?ね。」
と言ってくれた。
「あ、ありがとう……」
……なんか、もう朝から俺。
な、泣きそうになってしまいそうで……
あっ!
そうだ。
「こ、これ……二宮くん、あの」
ガサガサ
ハンカチを机の中から取り出して
「ありがとうございました」
と言ってようやく、渡せた。
N「なに?」
二宮くんが、目の前のそれを
受けとる前に確認した。
「あ、借りてたハ、ハンカチです」
