
僕のまーくん。
第39章 オープンな三角関係
まーくんに、見つめられる綾野くんは
口元も、なんなら身体全身が震えてるんじゃ
ないかって様子が、こっから見てても
伝わってくる。
「あ……相葉先輩だから!
僕……あなただから……その……」
綾野くんが一生懸命まーくんに伝えようと
しているのが分かる。
普段、全然物静かで人に興味を示さないような
彼が、大好きなまーくんを目の前にして
頑張って伝えようと……してる???
……ん?
はっ?!
えっ!ど、どうしたの?
急にふにゃふにゃと、腰が砕けたように綾野くんの
身体が地面にくっついた。
思わず僕もまーくんも駆け寄って
N「綾野くん!ちょっと大丈夫?ねぇ?」
綾野くんの肩に手を置いて様子を伺うと
俯いていた綾野くんが顔を持ち上げた。
その顔と目が合った瞬間。
綾野くんは、またガバッと附せた。
えぇっ?ちょっとどうしたの?
僕とまーくんは二人で心配になって
綾野くんの顔の位置に屈んで
「本当に大丈夫?」
ってもう一度聞いた。
「…………太陽の神様」
ん?
今なんて??
なんか言った綾野くんに、
二人とも
AN「えっ?」
と同時に聞き返した。
「相葉先輩は……太陽の神様なん……で……す
ま、眩しくて……ヤバい…です……」
たいようのかみさま?
綾野くん、頭でも打ったんじゃないよね?
まーくんも、不思議な顔してる。
「だから、見つめられると……溶けそう……」
どういう事?
A「ねぇ、あのさ……僕が何?
僕、普通に人の子だよ?」
まーくんが天然で返す。
太陽みたいな……って事?
そうか、まーくんはお日様みたいに明るい
笑顔でいっつも、そういうオーラみたいなの
出てるもんね。
……分かるよ。綾野くん、僕も。
だって、僕なんか小さい頃からこのお日様に
当たってるからさ。
いつも、一緒にいるから当たり前になりすぎて。
まーくんの眩しさに慣れすぎて。
目の前にその、眩しい人がいたら
こんなんなっちゃうのかな……
それくらい、まーくんが好きなんだね。
綾野くん。
