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僕のまーくん。

第39章 オープンな三角関係



「二宮くん、あなたでやっぱり相葉先輩の
 恋人……良かったです。オレ、オレ……
 言えて良かったです。今まで、
 ずっと付け回してて、すみませんでした!」



………………。



やっぱり、この人思ってた通り……
いい人だった。

  
ゴメン!本当にごめんなさい。


告白だなんて、とても勇気がいる事。
まして、ちょっと普通じゃない男同士の
告白……


綾野くんは、僕に勇気をもらったからって
言ってたけど……
その僕に、裏切られたようなもの。


……恨まれたって仕方ない。



そう、ちょうど心の中で思った頃
綾野くんがこう言った。




「だけど……あ、相葉先輩……」




A「……ん?あ、僕?あ、はい、はい?」



まーくんが呼ばれて慌てて応えた。



「僕……これをきっかけに、おと……」



……おと?



何?




「お……友達ッ……にな、なってもらいませんか?」



綾野くん……………… 


「お友達」って……。
 


まーくんが、困惑しながらチラッと
僕を振り返った。


僕が曖昧に笑うと、イエスと受け取ったのか



A「……あっ、……うん……」



と、本当に一言だけちょっと歯切れの悪い感じで
綾野くんに返事をしていた。


その後の綾野くんは、口元に手を当てて
可愛らしい女子のような仕草で


「えぇっ!?ほ、ほ、本当ですかぁ!?
 ……あぁぁぁウ、ウソみたい……あぁぁぁ」


聞いた事ない高めの声で歓喜していた。


A「ねぇ……あのさ君……」


まーくんが、あいつとかこいつとか、って呼び方
から「きみ」になってるのにちょっと
可笑しくなったけど、


A「なんで、僕なの?」


ってまーくんからすれば、まだ謎の部分を
本人に聞いていた。

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