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僕のまーくん。

第39章 オープンな三角関係




N side


目の前で、自分の彼氏が同じ「男」に告白されてる
のを、見せられているこの状況。


……これって、何プレイ?



じゃ、なくって!!



あ……やっぱ、やだ。
聞きたくなかった。
……知ってたけどさ。



綾野くんの告白は、まーくんに届いたの?


紹介するとか、そういうの全てぶっ飛ばして。
いきなり、告白した綾野くん。


まーくんは、綾野くんを腕組みしたまんま、棒立ちで見てた。




A「ハッ??」



まーくんの一際デカイ声が辺り一帯に響いた。



N「…………」



まーくんのこの顔。
僕が、さっき音楽室で初めて聞いた
時と、多分同じような顔……してる。


そりゃ、そうなるよね。
僕だってそうだった。
予想を遥か斜め上回るような、発言に。


最初は、飲み込めなかった。


「好き」って事。
しかも、僕のまーくんを好きって事。


まーくん、口が開いてるし……
今僕と目が合ってるけど、絶対意味分かって
ないよね。


綾野くんは、下を向いて両手を擦り合わせて
モジモジしてる……



A「好き……です?って誰を?はっ?えっ?」



まーくんが僕と綾野くんを交互に見て
まだ、分からない状況にいるのが
分かる。



……僕、口挟んでいいのかな?


人の真剣な告白タイムに……
第三者の僕が……


って、僕は第三者なんかじゃないや!
まーくんの恋人は僕なんだよ!!


僕だって当事者だ。


目の前で、自分の恋人がさ、別な奴に
告白されてる状況……やっぱり、我慢出来ない!



N「……まーくん。綾野くんね、まーくんが
 好きなんだって。」



分かってないまーくんに、もう一度綾野くんの
言葉の意味を教えてあげた。
でも、そのあと僕は間髪入れずこう続けたんだ。


頭の中では、綾野くんとお昼に音楽室で話した
内容が過ったけど……

もう、言い出したら止まらなくなっちゃって……




N「だけど、まーくんは僕のまーくん
 なんだもんねっ!!!」



ほぼ、綾野くんに向けて口が勝手に
動いてた。



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