
僕のまーくん。
第39章 オープンな三角関係
A side
かずくんは、やっぱりこいつと話をしてた
って事は分かった。
でも、はっ??マジで何なの?
このストーカー野郎、いつもいつも
付きまといやがって!
かずくんにさっきだって、
あんな所で襲いかかろうとしてたじゃん。
体操服一枚の薄着で、超絶可愛いかずくんに
ムラムラしたこいつはッ……!
僕が、ちょっと遅かったらかずくんは、
多分あのまま、どっか人が来ないような場所に
連れて行かれて……あんな事やこんな事や!
……って、
あぁぁぁっっ!!!
腸煮えくり返る程に、頭にキテるのにぃッ!
なんか何なの!?
かずくんが、一生懸命
「待って!違う」って言ってる。
ん?
違う?
ストーカーはこいつだけど
「僕にじゃない」
って今かずくん言ったね?
なんで?はっ?
どういう事だよ!?
しかも、なんかさっきからよく見たら
こいつの様子……
ストーカーがみつかって、びびってる……とか
じゃないような??
赤い顔して、モジモジしてる。
「すみません」
って謝ったって許せないんだよ!
かずくんを見る。
でも、かずくんもその先を言おうとせずに
急に黙りこんでしまった。
A「かずくん、意味が分からないんだけど……
僕じゃないって、かずくんじゃないって事?
はっ?どういう事?じゃ、ストーカーの理由
何なんだよ?お前!黙ってないで答えろ!」
目の前のこいつにきつく問いただす。
かずくんが黙りこんだって事はさ。
なんか、こいつに脅されてる…とかじゃない
かって想像出来る。
……嫌がらせみたいな事も、しかも、保健室で
僕の大事なかずくんに手出したのも全部お前
じゃねぇの?
くそッ!
やっぱ、腹立つ!!
「相葉……先輩……」
はっ?なんだよ!?
人の名前、さっきからご丁寧に「先輩」まで
付けてくれちゃって。
「俺……ずっと見てました。」
はっ?だから、ストーカー野郎って分かってん
だよ!こっちは!
A「あんッ?」
かずくんを見ると、手を口に当てて
目をまん丸くしている。
ん?かずくん?
どした?
なんて思っていたら
「好きなんです」
目の前のストーカー野郎がボソッと
一言呟くように言ったのが耳に入ってきた。
