
僕のまーくん。
第39章 オープンな三角関係
授業が、終わってまた潤くんと廊下に出た。
J「ニノ、お前正々堂々、僕は先輩の彼女です
って、宣言すりゃ良かったのに!」
なんて言ってる潤くんに
N「いや、まーくんの立場もあるし……」
ゴニョゴニョ返す僕。
J「相葉先輩は、むしろお前が正々堂々言って
やった方が嬉しかったかもよ?」
なんて言ってるし。
だってさ、女の子ならともかく僕、男じゃん。
……まぁ、そういうあいつも男なんだけどさ。
N「あいつ、僕が彼女じゃなくて良かったって
そう言ってた。僕が彼女なら無理だったみた
いな……?」
J「ずっと見てたんだったら、お前と相葉先輩の
間に流れる空気感じとってたんだろうな?
でも、ニノ本人が違うって言うなら……
自分にもチャンスあり!みたいな?」
N「嘘……ついたままになっちゃって。
しかも、まーくんを紹介しなきゃなんない
……みたいな」
はぁっと深いため息をついた僕に。
J「ニノは、相葉先輩の彼女なんだしバレたら
バレたでもう、仕方ないじゃん?」
………………。
J「あいつが相葉先輩に迫っても、何にも
変わらないだろう?相葉先輩が、相手に
するわけないし」
それを聞いて、確かに……って思ったけど。
けどね、潤くん。
僕のまーくんはね、
N「まーくんは、誰にでも優しいんだよ?
だから……その時にならなきゃ分かんない
と思う……」
……言葉にして、ちょっとチクッと胸の奥が
痛んだ。
でも、潤くんはハッキリこう言ってくれたんだ。
J「相葉先輩は、絶対ニノを泣かせるような
事はしないと思う。お前を中心に考えて
くれる人なんじゃねーの?
それは、お前が俺なんかより一番
分かってるはずだろ?違ぇーの?」
優しい眼差しで潤くんは僕に
言ってくれた。
