
僕のまーくん。
第39章 オープンな三角関係
ご縁なのか、なんなのかは分からない。
今、目の前の大きな背中をボーッっと眺めながら
さっきの音楽室での話の内容を、また思い出して
いた。
授業の先生の話は、全く頭に入ってこない始末。
二学期の始めから、こんなんじゃ、
僕、ヤバイかもなぁ。
なんてポケッと考えていたら
J「ニノぉ」
小さい声で、僕を隣から呼ぶ声が聞こえた。
N「なに?」
僕も、小声で返す。
潤くんが、綾野くんの方を机の下から
指差しながらなんか言ってる。
ゴニョゴニョ言ってるから、聞き取れない。
N「何?分かんない」
そしたら、潤くんがノートの端っこに
なんか書き始めたと思ったら、ビリリッと
破いて折った紙切れを、僕の机にぽいッと
投げてきた。
カサカサ
拾って、教壇の先生をチラッと見ながら
潤くんのメモを隠して読んだ。
【あいつに、付き合ってること話した?】
……あっ、さっき話の途中だったからなぁ
ううん。
って、潤くん見ながら首を横に振った。
えっ?
って顔してる潤くんに
僕も、その文字の下に返事を一言書いて
ぽいッと、潤くんの机に投げ返した。
潤くんが、それを広げて読んで
アチャ~ってリアクションしてる。
だよねぇ~
本当にどうしよう。
【彼女いるよって事だけ教えた】
って潤くんに伝えて。
その潤くんの今のリアクション見たらさ。
やっぱり、言わなきゃ良かったかなぁって
また、凹んじゃったよ。
