
僕のまーくん。
第13章 スマホ事件
途中まで手を繋いでたけど、みんなが見えてくる前にどちらからともなく、離した。
みんなには、内緒なこの関係だもん。
潤くんだけは知ってるけどさ……
絶対、戻ったら聞かれるよね?
「二人で、どこ行ってたの?」
ってニヤニヤしながら……ね?
潤くんの顔が目に浮かぶ。
あっ、でも潤くん少しは心配してくれてるかな?
泣きそうな顔、見られちゃったし……
あ~、恥ずかしい……
海の家に、海パンをすでに履いてる3人が、わちゃわちゃしていた。
「あっ、相葉くん!どこ行ってたんだよ~」
櫻井先輩が大声で、まーくんに言ってる。
僕らが、二人で「どこで何してたか」知られた訳
でもないのに、急に恥ずかしくなって、頬が赤くなっていくのが自分でも分かった。
案の定、潤くんは僕の近くまで来て、
「二人で、どこ行ってたんですかぁ?」
予想通りの質問が飛んできたから、ちょっと可笑しくなった。
「いい所❤」
潤くんには、隠さず話せるから、これくらいはいいだろうって、そう返した。
「にの、もう相葉先輩とチューしたの?」
!?
馬鹿!潤くん!
誰が聞いてるか分からないんだからぁ~
心臓に悪いわ……止めて。
「はぁ?」
赤くなりながら、僕はさっきの潤くんに見られたんじゃないよね?ってちょっとドキドキしながら、
「言わねーし」
って、とりあえずそれだけ一言返しといた。
