
僕のまーくん。
第13章 スマホ事件
潤くんと、喋ってる後ろから、
「ニノ、泳がねぇの?」
って急に櫻井先輩が現れた。
「あっ、僕……海ちょっと苦手で……」
海パン姿の櫻井先輩が誘いにきてくれた……んだろうけどさ。
「じゃあ、砂浜で遊ぶ?ビーチボールみんなでやんね?」
って。
うう~ん。
どうしよう……日に妬けるのもやなんだよな……
「かずくんは、肌弱いから日焼けが大変だもんね」
まーくん!
ありがとう❤助けてくれて……
「……相葉くん、ニノのまるで保護者だなぁ」
櫻井先輩、言い方!
ちょっと刺ありません?
「でも、俺はどうしても今日ニノちゃんと遊びたいの!」
子どもみたいに駄々を捏ねる真似をする櫻井先輩。
…………………………。
大ちゃん先輩もだけど、この人も何重人格なんですか?
真面目なのか、不真面目なのか?
カッコいいのか?悪いのか?
いまいち、良く分からない。
みんなの遊びたい空気を壊したくないってのは、凄くあって……
「じゃあ日焼け止めしっかり塗って僕も泳ぎます!」
思わず、言ってしまった。
だって、櫻井先輩の結構な眼力と圧に……
負けてしまった
「かずくん、大丈夫?無理しなくていいんだよ?」
まーくんが心配してくれてるけど……
櫻井先輩にまーくんの事、
僕の「保護者」だなんて
言われたくなかったから。
「大丈夫!まーくん、一緒に泳ごッ!」
元気よく、返した。
「……じゃあさ、あっちで色々僕らも
レンタルしに行こっ」
「うん!」
泳ぐって決めたから、それなりに
準備は必要だもんね。
だって、本当に肌が痛くなっちゃうしさ。
でも、まーくんと恋人になって初めて夏の海の思い出。
ここでも、作れそう。(お邪魔虫くん達もいるけど)
ちょっと、楽しみかな?
「にの~先行ってっからなぁ!」
潤くんが、向こうから手を振って
海に歩いて行ってるのが見えた。
「は~い、すぐ行く~」
レンタル屋さんにまーくんと向かった。
