
僕のまーくん。
第13章 スマホ事件
息をしたくて、まーくんの唇から離した瞬間、今度はまーくんが、僕の顔を挟むような形で、両手に腕をドンッてして。
そのままの体勢から、
思いっきり唇を
塞がれた。
「んっ、うっん……」
まーくんの熱い舌がレロッと僕の舌を絡みとるように舐め回す。
「かずくん……はぁ……ッ」
まーくんの艶っぽい声を聞いて
今、完全に漫画の中の世界の壁ドンッ状態に。
頭の芯から熔けそうになる感覚を覚えた。
僕は、目眩がしそうな、熱いキスを……
何度も何度も角度を変えながらした
まーくんと今だけ、時間が止まってるような
そんな気さえしてくる。
潮風が、なんだかしょっぱいような海でのキスに
完全に僕はまーくんとのキスに夢中になっていた。
ようやく、ふたり。
どちらからともなく、唇を離した。
なんだか、普段と違うシチュエーションに
酔ってしまった。
まーくんと目が合って、お互い笑い合う。
「ヤバい!戻ろっ!」
まーくんが、僕の手を繋いで歩き出した。
「まーくんも、僕だけのまーくんだよ?」
まーくんに向かって言うと、
「かずくんだって。僕のものだよ。
誰にも渡さない!」
「フフッ嬉しい❤」
完全に、バカップルだ。
でも、まーくんと仲直り出来たから安心した。
もう、まーくんを妬かせようなんて思わないようにしなきゃ。
こんなに、好きだって、伝えてくれるんだから。
天の邪鬼な僕は……
しばらく封印だ。
