
僕のまーくん。
第13章 スマホ事件
「先輩の顔が好みって言ったでしょ?」
潤くん、こんなラーメン屋さんで、しかも
みんないる前で。
堂々と、2回目の告白タイムですか?
どSの櫻井先輩も……
「はぁ?お前何言って……」
焦る先輩なんか、初めて見るわけで。
その目の前の先輩の大きな目が、動揺を隠せないの
が伝わってきた。
「付き合っちゃえば?」
大ちゃん先輩が、ここにきてカットINしてきた。
「はぁ?!」
櫻井先輩は、またもリアクション大きめに驚く。
その先輩のリアクションが可笑しすぎて、僕は
堪えていた笑いが我慢出来ずに、ついに吹き出して
しまった。
「アッハハハハハッ!」
目の前の櫻井先輩が、大きな目をもっと大きくして
僕を見た。
僕が、櫻井先輩に、こんな笑うリアクションするなんて、
初めて会った時から、今まで一度もなかったから
驚いたのかもしれない。
そんな櫻井先輩に、僕は自然に笑顔を向けた。
だって、先輩と潤くん。それに、大ちゃん先輩の
会話がツボにはまってしまって、おかしくて、おかしくて……!
まーくんが横から
「かずくんうけすぎ!ぶっ、クフフッ!」
まーくんも堪らず笑ってるし。
その後、みんなつられて笑った。
櫻井先輩を除いて……櫻井先輩は、
なんか言いたそうな顔して、笑う僕を見ていた。
「あっ!ラーメンきたきた!」
それから、みんなでラーメン食べながら今からどうするか、話し合った。
「ゲーセン行く?」
まーくんが言うと
「誰が言ったっけ?」
櫻井先輩が返す
「オレ!オレです」
と、潤くん。
「ゲーセン、長く行かね~な。」
と櫻井先輩。
「どこでもいいよ?」
まーくんが言う。
「まだ時間あるよなぁ~」
と櫻井先輩。
「おいら、海行きたい」
!!!
一同が一斉に、大ちゃん先輩を見た。
「海!行こうよ」
なんか、大ちゃん先輩……目キラキラしちゃってますよ?
海、好きなんですね?
「いいね~!行こう🎵行こう🎵」
まーくんもノリノリで、大ちゃん先輩の意見に乗った。
海か……長く行ってないなぁ~
ぼくはあんまり好きじゃないけど……
まーくんと(みんなと)行けるなら楽しそう!
「大ちゃん先輩いいですねっ!行きたい!」
僕も賛同した。あとの二人ももちろんノリノリで賛同した。
