
僕のまーくん。
第13章 スマホ事件
ラーメン屋さんに着いた。
僕達は、テーブル席にした。
まーくんの横にもちろん座る僕。
今度は、僕の隣には潤くんが座ってくれた。
向かい側に、櫻井先輩と大ちゃん先輩が隣同士に座った。
「俺、醤油~」
「あっ、おれも!」
櫻井先輩と潤くん。
「かずくんはどうする?」
まーくんは、僕の分を必ず聞いてくれる。ちっさい頃からの僕らの当たり前な事。
「うーんと、じゃあ、とんこつラーメン」
「じゃあ、僕も!」
それから、たいがい、頼む料理も一緒が多い。
「大ちゃんは?」
まーくんが聞く。
「うーん。」
……………………。
大ちゃん先輩、優柔不断なのかな?
一番に、ラーメン屋さんに行きたいと言ってた大ちゃんは、メニューにめっちゃ、悩んだ。
数秒たって、
「おいら、味噌でいいや」
って。
ラーメンを待つ間……なぜか沈黙が続いた。
何、みんな静かなの?
なんか、気使っちゃうじゃん!
「まーくん、お箸とって」
「んっ」
まーくんが、みんなのお箸を取り分けてくれた。
そんな中、櫻井先輩が急に
「いっつもふたりそんな感じ?」
って、何故か真顔で聞かれた。
まーくんが、
「うん、これ普通」
って櫻井先輩に返す。
「本当に兄弟みたいだな……仲のよすぎる」
なんか、言ってる櫻井先輩の顔がちょっと怖いのは気のせい……?
潤くんが、
「僕には兄弟以上に見えますよ!フフっ」
っておーい!潤くん!
何言ってんのよ?
「兄弟以上って?」
ほらぁ~!この人反応しちゃってるじゃん!
しかも、僕のまーくんもしっかり反応しちゃって、なんだか、そわそわ落ち着かなくなってるし。
お水をごくごく飲んじゃったりなんかして……
「……例えば恋人同士?とか?❤」
ダメじゃん、潤くん!もうっ!
横に座ってる潤くんの足を小突いた。
「恋人~?!」
櫻井先輩が、リアクション大きめに驚く。
「そうは見えないだろうよ……第一男同士だろ……あっ!お前!」
「そんなこと、関係ないですよ
オレの場合、男もいける❤ってさっき言ったでしょ?」
って潤くん。
一同、固まる。
「さっきの、結構マジっすよ」
