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僕のまーくん。

第13章 スマホ事件


A side


ラーメン屋さんを出た僕らは、大ちゃんが言った海目指して、5人でまた電車に乗る事にした。

かずくんも、友達の松本くんもいてくれるし楽しそうで良かった!

一瞬、ボーリング場では松本くんの事が分からなくなったけどさ。

だって、かずくんの事可愛いって言うし……

もしかしてもしかしたら?!なんて思ってしまうでしょ?

でも、良かった🎵

松本くん、翔ちゃんの事は良くわからないけど……

とにかく、かずくんの友達として凄くいい人だって良く分かった。

かずくんが、あんなに他人に自分を見せてるとこは今までも、ほとんど見たことなかったし。

松本くんの人柄に甘えてる感じも見えた。

いい友達が出来て、本当に良かったね。かずくん……

小さい頃からのかずくんを知ってる僕だからこそ、松本くんの存在に安心したよ。

しかも、僕達の関係まで知っててくれるのに、全く変わらない接し方で……

良かった。本当に……

このまま、松本くんと、翔ちゃんも本当にくっついちゃえばいいのに……


なんて……自分に都合よく考えてしまう。


……にしても、翔ちゃん。


あんだけ、松本くんに嘘か真かよく分からないけど、堂々告られたにも関わらず……


かずくんが、笑ったあの瞬間の、目の前に座っていた翔ちゃんの顔が……ヤバかったな…… 


あれは、完全に、かずくんにドッキュン❤って

ハート撃ち抜かれた顔してた。


翔ちゃんの事は苦手だって、言ってたかずくんは

翔ちゃんにはあんな笑うことはなかった。

初めて、喋る大ちゃんにはなんだか始めから打ち解けてたみたいだったけど。

……あれは、翔ちゃんにとっては、かなりきたな。


翔ちゃんの、気持ちを知ってるからこそ分かりやすかった。あの、顔……

そんな事を考えてたら、また胸がざわざわし始めた。

「ね~まーくん、一緒座ろ」

電車の中で、1列空いてなかった僕らは2対3に分かれて向かい合わせの席に座る形になった。

僕らが、二人座れば必然的に翔ちゃん、大ちゃん、松本くんが向こう側に座る形になる……

大丈夫かなぁ?

「ね、かずくん……松本くんと座れば?」

と、それとなくかずくんに言ってみた。

「……まーくん、僕と一緒じゃ、やなの?」


!!!


「違うよ!だって……さ。向こう3人で大丈夫かな……って」





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