
Everyday Love MORE
第7章 危険な関係【白黄←青】
薄暗い中、熱い吐息だけが狭い部屋に木霊する。
自分を組み敷き、普段は綺麗に閉じられた足をこじ開け無理矢理ナカに侵入してくるホージー。
声を一切出さずギロリとホージーを睨みつけるジャスミンだったが全く効果がない。
あの後、ジャスミンはホージーの家に連れていかれあれよあれよと押し倒され今の状況に至る。
ジャスミンの悩みとはホージーとの禁断の関係だったのだ。
ある日いつも通りテツに誘いを断られたジャスミンは落ち込み、デカルームの椅子に座っていた。
「ジャスミン、どうした?」
そんなとき声をかけたのがホージーだった。
「あぁ…ホージー。夜勤だっけ?」
「嗚呼。テツと帰らなかったの?」
「あぁ…うん」
滅多に見れないテンションの低さと自分の質問への反応にホージーは察してしまった。
「まぁまぁそんな落ち込むなって。テツだって色々あるんだろ。」
「…でももう1週間も用事があるらしいよ。きっと私なんかより大切なことがあるのよ。」
もういやぁ……。と机に突っ伏してしまったジャスミンにホージーは少々困ったのだが。
「じゃあ…俺の部屋に来ないか?」
「え?」
突然の提案にジャスミンは顔を上げた。
そこに居たホージーの顔はいつもの雰囲気ではなく。まるで別人のような。
「寂しさは紛らわせるんじゃないか」
いつもとは違う感じに思わず首を縦に振ってしまったのだ。
それからホージーの巧みな罠にはまり、こんな取り返しのつかない関係になってしまったのだ。
最初は罪悪感のあまりテツと顔を合わすことが出来なかったのだが今では慣れてしまいそういった感情も薄れていっているのが自分でも怖かった。
