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光の道

第2章 1号館




私は、まず一番近い教室に入った。
一通り教室を見渡すが誰もいない。

(ここはいないかな…)

私が棚の方に目をやった。


『…ぇ』

棚からはみ出していたものに、一気に恐怖を感じた。

『あ…ぁ、ぁあ!…ぅ、そ!!』

震えが止まらない。

そこからはみ出していたのは、《足》

くるぶしから下が棚からはみ出していた。
(も、もしかして…!)

そう考えるだけで見ることが出来なかった。

でも、もしかしたら人形かも、という思いを信じて、ゆっくりと近づいた。



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