テキストサイズ

光の道

第14章 いやだ、死にたくない




あと、3分の1ほどになった。

芦田七海の顔はキツさで歪んでいた。

そのとき、佐藤くんが私の隣にきた。
少し息が荒く、私が大丈夫と声をかけると、黙って頷いた。

「く…っ。もう無理だよぉー!」

そのとき、一段と大きな叫びが響いた

「いやだ!!!落ちたくないっっっ!」

『…?!』

芦田七海は号泣しながら叫んでいる。

「いやだ!!塩酸なんていや…っ!助けて!!!」

「芦田さん!がんばれ!」

佐藤くんも大きく叫んだ。

あ、そうだ!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ