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佐藤くんもきついはずなのに、片手で芦田七海を支えている

「…っ、芦田さん、大丈夫か？」

そう言うと、芦田七海はコクコクと驚いた顔で頷いた。

そして、佐藤くんは手を離した。

「ごめん、おれ、あっちから降りるな。」

そう言って佐藤くんは反対側から降りはじめた。

『芦田さん!あとすこし!』

ワタシのそのことばに、芦田さんは進み始めた。

「っ」

佐藤くんが支えて少し、手に力が戻り、まだ大丈夫になったが、それはホントに少しだけで。

芦田七海の手も少し限界だった