
一之瀬姉弟の日常
第1章 はちゃめちゃでぃず
「沙羅姉、焦りすぎ。よく見ろよ」
「あっ、ほんとだ。あたしってそそっかしい」
「まぁ、沙羅姉のそれは今に始まったことじゃねぇからな」
「うるさいっ」
優也の肩を叩く。
「痛いって! つか、顔赤いぞ?」
「恥ずかしいのよ!」
あたしは、そっぽをむいた。
バーン! 優也が連れてきたロボットが銃を撃つ。
「ひぃぃ!! 銃声!?」
「沙羅姉、からかうとおもろい! それ、おもちゃだし」
「なんでロボットに撃たせてるのさ?」
あたしは、少し怒り気味になる。
「ごめんごめん。そう怒るなって~」
「そりゃ、怒るわ!」
「ごめんなさい。やりすぎました」
優也は、しゅんとする。
「反省したならいいよ」
あたしは、優也にヨシヨシしてあげる。
「ありがとう! 沙羅姉、大好き!」
優也は、抱きついてくる。
「もう、しょうがないなぁー」
こうして、あたしと優也は、姉弟愛を確かめ合った。
