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これを恋とは呼べない♥

第1章 ファーストキスもセカンドキスも。

ちゅぅ…


和也の顔が近い。

そしてなかなか離れない。


抵抗する間もなく、口内に舌が入ってくるのが分かった。


「んん!!んー!ん、んん…ぅ、んっ、!」

必死に訴えるも、離してくれる気配はない。


息苦しい。
気持ちいい。
気持ち悪い。


色んな気持ちが入り交じり、ぼーっとしてくる。

やっと口が離れると、銀色の糸が艶めかしく繋がっていた。


恥ずかしさと混乱とで、ボンッと顔が赤くなり、ブクブクと顔半分をお湯に浸けた。


「どー?純兄のキスより気持ちいいっしょ?…俺となら、もっとすごいこと、できるよ。」



なにを言ってるんだこいつは。

俺は決してホモなんかじゃない!!



今のキスは、、なんか気持ちよかったけど!!

それは男としての本能だろ。仕方ない。


でも仕方ない、で片付けられる程度のことではないことは、自分が1番分かっていた。



「なんでこんなことするわけ?俺ら兄弟じゃん。」



「兄弟だから、じゃない?いつもひとつ屋根の下。俺にとっちゃ、これだけで好きになる理由は揃ったようなもん。」



なんだそれ。一緒に住んでるから?なら今すぐ出ていくっつーの!!



「いやでも、一番の理由ははるが可愛いことだな。それが悪い。」




…俺に全く責任はない!!

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