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これを恋とは呼べない♥

第1章 ファーストキスもセカンドキスも。

「とりあえず、俺も純兄もはるのこと好きなんだよ。あと、これ言っていいのか分かんないけど…」


好きって言うな!
兄弟としてだろ?!


「なに?はやく出ていって欲しいんだけど」




「ひなもだよ。」





は?




「今日はひないないじゃん?俺見ちゃったんだよねー。…」


そう言うと、またニヤニヤしながら顔を近付けてくる。反射的に避けてしまったが、グイッと俺の耳に顔を寄せた。



「ひなが男とヤルために、そーゆー漫画借りてるとこ。あと、あいつの部屋にいっぱい大人のオモチャあったんだよね。そのうち食われるよ?」



陽咲の部屋ってことは俺の部屋でもあるのだが。


「そ、そんなの分かんないだろ?!彼女とするためかもしんないじゃん!」




そうだ、全てを俺相手にすんな。俺は男、あいつも男。
当たり前の恋じゃないんだから。
まず、こんなのは恋とは呼べない!



「一応の忠告だって。…ひなに食われる前に俺に食われとく?気持ちいいよ?」


ケラケラ笑いながら楽しそうに言う和也をキッと睨むと、いい加減のぼせそうな体を持ち上げて、そそくさと風呂場を出た。


ドアの向から、「ひなはホモってゆーか、腐男子ってやつだな、多分。」と言う声が聞こえた。



腐男子?ってなんだよ。難しい言葉使うなっ



とりあえずパジャマを着て、牛乳を飲み(決して背を伸ばすためとかそんなんじゃない)、そのまま部屋へと向かった。



スマホを手に取り、「腐男子 意味」と検索をかける。
それと同時に、陽咲が部屋へ入ってきた。

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