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これを恋とは呼べない♥

第3章 毎晩の危険

今日、外出に誘ったのはあの家に千春を置いていくのが嫌だったから。


俺らしくない理由とはいえ、本気で千春から目を離したくはなかった。




昨日、たまたま純兄と千春がセックスをしているところを見てしまった。
セックスなんて見慣れているし、特に驚くこともないはずなのに、胸の内がモヤモヤした。



「はるー…気持ちいい?」



千春のモノを直接扱きながら、耳元で聞く。

甘い吐息を漏らす千春を見ながら、昨日もこんな表情で純兄を受け止めたのだろうか、なんて考えてしまう。








らしくない、嫉妬だった。









「あっあぁああ!っ、やっ…ぁはっ…かず、や…っ!」

「なにー?これ、好きだろ?」



亀頭を親指の腹で擦りながら乳首を舐めてやると、快感に溺れる、弱々しい顔を見せた。


時折キスをしてやると、最初の時とは打って変わって「もっと」と強請る千春。




くそっ…


こういうことをされると、自分には可能性があるんじゃないか、なんて錯覚してしまう。

今まで抱いてきた男には感じなかったことを、千春は感じさせてくれている。



「指、入れるぞ。痛かったら言えよー?」



ほら、また。
らしくない優しさを見せてしまう。























快感に溺れる頭で考える。

和也が優しい。さっきから思ってはいたが、優しすぎる。


なにがあったのか。

やっぱり…俺と兄ちゃんの…セックス、のことなのか。



いやいや、まてよ。和也は今まで何人の男を抱いてきた?

…知るわけないが、結構多いはず。

あんなことで態度なんて変えるはずない。



「考え事ー?その考え事に嫉妬するんだけど?」



その考えの中心にいるのはお前だよ…!!


なんて、口が裂けても言えない。




ゆっくりと、俺を壊して行く快感が襲ってくる。
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