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これを恋とは呼べない♥

第3章 毎晩の危険

「はっぁ…ぁぁ!…あっぁ、んっぁ…!」


激しく腰がぶつかり、自分のモノも揺れる。
ペチペチとお腹に当たる刺激が、少し気持ちよかった。


ずっと悲しそうな表情で腰を感情のままに打ち付ける兄ちゃんは、きっと今、色々後悔しているんだろうな、となんとなく感じることができた。





こんなことダメなのに。

当たり前じゃないのに。

なんで俺…


落ち着いてるんだろう。



陽咲に色々された時は、余裕なんてなかったのに。
兄ちゃんだからかな………




フッ…と微かに笑うと、兄ちゃんが動きを止めた。




「千春…?……俺、最低な奴だよな。今、俺…弟犯してんだよ?…これっきりにして…追い出される覚悟だから、今日は許してくれ…」




なんだ。いつもの優しい兄ちゃんだ。





「はぁ、っ…ん、犯してるんじゃないよ。…っ、俺、別にいいよ。今日だけ、俺の許可ありだから」



だから動いて、と言うと兄ちゃんは無言で腰を動かし始める。


我慢の糸が切れたように、激しく、でもどこか遠慮がちに。




俺はただ喘ぐことしかできなかった。





深夜の静かな部屋で、声の大きさなんか気にせず、ただひたすらに。












ゴクリと生唾を飲んだ。
ドアの向こうで、自分の兄弟がナニをしているかなんて、余裕で想定できた。



「なーんだ。もうヤってもいいんじゃん。」



独り言をポツリと呟くと、静かに階段をあがった。













「ごめん、俺…出すからな、中にっ…んっ…!」

「ひゃ、ぁぁ!…あ、いくっ…!!!!」


ぶるっと身震いすると、勢いよく果てる。
俺はそのまま意識を手放した。

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