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これを恋とは呼べない♥

第3章 毎晩の危険

……ん。

あれ?朝…?

じゃない。真夜中だ。


「ケツ痛ぇ。…くっそ…俺、なんか大事なモン捨てた気がする…。」


声を出したからか、喉が痛い。


…水でも飲むか。

そう思い、1回のリビングに静かに向かった。





ゴクッゴクッと喉を潤す。
喉を湿らす冷たい水が心地よかった。



「兄ちゃんはまだ帰ってない…のかな?」

いつもネクタイがかかっているところに無いし、用意した晩御飯だってそのままだ。


残業かな?大変だなー。



そんなことをしみじみ思いながら、部屋に戻ろうとすると、丁度玄関の鍵が開いた。




「兄ちゃん?…遅かったね、お疲れさ……」


なんか、違う。
いつもの優しいオーラはどこかに消え、なんだか別人の様に目つきが鋭い。


「………」

疲れた様子の兄ちゃんは、何も喋らない。じっと俺を見ている。「どうしたの?」と声をかけると、いきなり腕を引っ張られ、リビングのソファに押し倒された。



「ちょっと、どーしたの?なんかあったの?…ねぇ、兄ちゃん!」


「うるさいよ、千春。ちょっと黙って」


冷たく言い放たれ、ぐっと口を紡ぐ。仕事中のことだろうか、イライラとしている兄ちゃんは、別人に見えた。



「舌出して」


逆らえる訳もなく、恐る恐る舌を出すと、貪るように深いキスを落とした。



「んっ…ふ、ぅ…ん…んんっ…」


激しく口内を犯す兄ちゃんに戸惑いを隠せないでいると、今度はシャツの中に手が滑り込んでくる。



「んんっ、!!…んっ、ぅ、んん!」


抵抗してみるが、相手は大の大人。力で敵うわけがなかった。


ギュッ、と痛いくらいに乳首を摘まれ、ビクッと大きく体が揺れた。

なんか、こわいっ……。

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