テキストサイズ

これを恋とは呼べない♥

第2章 興味が湧いたとかそんなわけない

「な!んなわけないじゃん!俺べつに和也のこと好きだとか思ってない!!」


「えー?でも、好きだって告白してきたヤツが他のヤツとえっちしてて嫉妬してますー。って顔してたよ?」



そんな顔してねーよ!



「してないから。てか、俺勉強しなきゃだし。」


勉強なんてしないけど、理由をつけなきゃここから離れられない。
なんとなく俺の危険信号が働いているため、一刻も早くここから離れたかった。




グイッ。


ものすごい力で腕を引っ張られ、部屋の中へ入れられる。それと同時に何故か鍵までかけやがった。



「ちょっと。俺勉強するか…」
「勉強?そんな時期だっけー?はるってばそんな真面目くんだったっけぇ?」



俺は和也のこの顔が嫌いだ。
人の心を見透かして、嘲笑ってるこの顔が。

もし俺がホモに目覚めたとして、こいつだけは絶対に好きになれない。
神に誓っても言えることだと思う。



「勉強は嘘。…で?なんで部屋に鍵かけたの?俺出たい。」

「冷たいなぁ。さっきの子、うるさいだけで楽しくなかったし、はるに相手してもらおっかなってね。」



は?!
ずっとバカだと思ってたけど、ここまでとは…。
こんな堂々となに言ってんだよ。堂々と言えばいいってもんじゃないからな!!




「あのさ、俺ホモじゃないんだって。諦めてくれる?さっきの人の方が可愛いんじゃないの。」



和也にはどうしても、優しく接することができない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ