
キラキラ
第27章 かげろう ~バースト6~
「……っ……つ」
しまった……
正常位は、顔が見えるからNGだったのに。
苦しい顔、絶対できないじゃん。
大きく開かされた足を抱えられ、少し先端をねじこまれただけで、相葉くんのもつその質量に腰が引けた。
「……ぁ」
頑張れ、俺。
最初だけ痛いんだよね…確か。
そうして、次に訪れるはずの衝撃に備えて、はっ…はっ…と息を散らした。
ところがいつまでたっても、変化のない下半身に、不審に思って、ゆるく目をあけたら、相葉くんが、心配、と大きく顔にかいて、困ったように固まっていた。
俺は苦笑いして、聞いてあげる。
「……なに」
「あの…大丈夫?」
「想定内でしょ…こんなの。もっときて…」
相葉くんの背中に手をまわす。
相葉くんは、うん、と頷いて。
じゃあいくよ、と言い、再び腰に力をこめて、俺のなかに分けいってきた。
「……ぁっ……ああっ」
「だ…」
大丈夫?なんて言わせない!
俺は、相葉くんの体をぐっと引き寄せて、唇にかみついた。
そのまま、舌をさしこみ言葉をも飲み込んだ。
キスをしながら、無言でその先を促す。
その間、ゆっくり…ゆっくり。
とまりながら、戻りながら、俺に自分を埋めてゆく相葉くん。
だんだんと、俺のなかが、相葉くんでいっぱいになってゆく。
下腹部を支配する圧倒的な存在感。
「んっ……んんっ………っぅ!」
ひときわ強く、体を引き裂かれるような感覚がきて、思わず声をあげてしまう。
同時に相葉くんが、ぎゅうっと俺を抱きこんで、
細く息を吐いた。
「かずっ…かず…入ったよ…」
「…相葉くん…っ」
俺も相葉くんの背中にまわしてた腕に、力をこめ、そのたくましい体にしがみついた。
とくん…とくんと波打つような感覚が、体の一番深いところに感じる。
やっと…ひとつになれた。
胸がいっぱいになる。
俺は目を閉じて、相葉くんを感じた。
ああ…これか…これなんだ。
かつて、安心感しかなかったこの感覚。
それは、相手を思う気持ちが上乗せされただけで、全然違うものになった。
体で包み込んでる相手を、心からいとおしいと思う。
それは、与えられる愛じゃなくて、自ら相手を愛しているということ。
