
キラキラ
第27章 かげろう ~バースト6~
頭が火照って、からだが火照って。
ぐんぐん熱があがってきた気がする。
かずを思う気持ちの熱量そのままのキスは、俺のストッパーを完全にはずしてしまい。
大丈夫かな…と思いながらも、求めて、と言われた言葉と、目の前のかずに興奮した俺はキスを繰り返しながら、かずを絨毯にゆっくり押し倒した。
「ん……ぅん」
鼻からぬけるかずの甘い声が、まるでオッケーと言っているようで、熱に浮かされた俺はキスをしたまま、そっとかずにのしかかった。
そうして、ゆっくり唇を離し、横たわるかずを見下ろせば、かずはほんのり頬を染めながらも、涙目で俺を見つめてる。
一瞬、やっぱり嫌なのかとドキリとする。
だけど、
『やめないで。いらないって言わないで…。俺を必要って…欲しいって。言ってよ』
心の叫びが胸にささった。
「かず…」
俺は絶句した。
そんなに?
そんなに不安なの?
そんなに追い詰められてんの?
俺はもう一度、かずの唇に、軽くキスをして、瞼にもキスをして、……前髪をかきあげておでこにもキスをした。
「必要だよ…いらないわけないだろ…すごく大事だよ」
そっと囁いて、かずの首筋に唇をおしあてた。
「あ…いばくん…」
かずは、少し微笑んだようだった。
そのまま舌でつーっと首筋をなぞれば、かずの体はぴくりと跳ねた。
男の本能なのかな。
どうやったら、相手を悦ばせることができるか、どうやったら、気持ちよくなってもらえるか。
教えてもらったわけでもないのに。
かずの可愛い反応がみたいから、体が勝手に動くよ。
俺はかずのシャツの第三ボタンまではずし、くつろげて、現れた真っ白な鎖骨に吸い付いた。
「あっ……ん」
かずが小さく声をあげた。
くそ可愛い……!!
ふわりとかずの香りが俺の鼻腔をくすぐる。
甘くて、安心する香り。
チュッ…と少し力をこめて吸うと、白い鎖骨に紅い花が咲いた。
