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キラキラ

第23章 🌟🌟🌟


Miya



……ここはどこだろう……


不安な気持ちで、足をひきずるように歩む。

体の節々が痛くて。
腰も痛くて。
……心も痛くて。

「……最悪だ……」

よろめきながら、一歩一歩、やっとみつけた道を歩む。

この道が櫻の城に続いてるのかも分からなかったが、背にしてる側は、はるか遠くまで一本道だから、たぶん、という勘だけで歩いていた。



ジュン王子の牽制に、乱れた胸のうち。

気持ちを落ち着けるために出た庭が、思いの外、綺麗で、少し奥の方まで散策に入ったのが、そもそもの間違いであった。

広大な敷地。
生い茂る木々。

もちろん手入れの行き届いた美しい庭ではあるが、いかんせん死角が多かった。

国の秩序を保っているシンボルのようなこの場所に、ゴミのような輩が混ざってるなんて、誰が思う?



……ショウ王子らも、甘いんだよ……
程度の悪いやつを紛らせてんじゃねぇよ。


はあっとため息をついて、その場に立ち止まり、息を整えた。
座りたかったが、一度座ってしまうと、もう二度と立てない気がして、気力で歩き続けている。




城の庭で、花を見ながら心を落ち着けていたら、いきなり首に衝撃がきて、意識がとんだ。

次に気がついたのは、薄暗い部屋のベッドの上。手をひとまとめに拘束され、見知らぬ男に揺さぶられていた。

……な……に?

何がなんだか分からない中でも、おぞましい目にあってることだけは理解できた。

体を貫く刺激。
激痛が走るだけで、こっちは気持ちよくもなんともないのに、相手は何度も達して、俺の中に欲を吐き出して…満足そうな喘ぎ声をあげていた。

やめろ、と声をあげたら殴られて。

涙をこらえながら、俺、あんたになんかしたか?と問えば、


「……王子のせいだから」

と。

「あと、あなたが、私好みな顔だった」

と。

たったそれだけを語り、どうせ、私はおしまいだ。地のはてまで逃げてやるから、と、ブツブツ呟きながら、再び俺をめちゃくちゃに抱いたのだった。

口を開けば、黙れとばかりにビンタがとんでくる。

拘束された手に反撃のチャンスはなくて。


……サトシ……!


俺は、唇をかみ、ひたすら黙って揺さぶられ続けた。
早く解放されることだけを願って。


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