
キラキラ
第15章 1000回言って
抱きしめられた腕が嬉しくて。
囁いてくれた言葉が嬉しくて。
「……………もう一度」
ねだったら、相葉さんは、ふっと微笑んで、ちゅっと頬にキスしてくれた。
「………………愛してるよ」
「………………もう一度」
相葉さんは、俺の目を覗きこむように視線をあわせて、きっぱりと言った。
「愛してる」
低い真摯なトーンの相葉さんの言葉が心の隅々にまで染み渡る。
乾いた砂が水を吸い込むように。
……………もう一度。
俺は、何度もせがんだ。
欲しくて、欲しくて、欲しかった言葉。
相葉さんの長い指が俺の目元をそっと撫でた。
「………………泣かないで」
「……………もう一度言って」
相葉さんは、揺れる俺の声を飲み込むように、口づけた。
「……………んっ」
愛情をそのまま注いでくれているような、優しいキスだった。
唇をそっと離した相葉さんは、ふわりと笑った。
「……………何回でも、言ってあげるよ。気がすむまで」
「1000回言って」
「そんだけでいいの?」
「じゃ、ひゃくまんかい」
「……………おっけ」
泣き笑いでふふっと笑った。
相葉さんも、声枯れちゃうな、と笑った。
熱で半分フワフワした体に、ありったけの愛をもらって、俺は、その夜久しぶりに深く眠ることができた。
****** ***** ******
ふっと意識が浮上する。
カーテンの隙間からもれる薄明るい光に照らされるのは、ちょっと雑然とした相葉さんの部屋。
ぼんやりした頭で、視線を動かせば、素っ裸のままだった自分は、きちんとスエットを着込んでいた。
気を失うように寝てしまったけど、相葉さんが、後始末も全てしてくれたみたいで、気持ち悪いとこなんか何一つなかった。
手をそっと布団から出してみる。
……………ブカブカだ。
袖口を口元に持っていき、ふふっと笑うと、俺を後ろからぴったりと抱き込んでいる相葉さんは、ちょっと身じろいだ。
背中があたたかい。
首筋にあたる寝息に、顔がみたくなり、体を反転させようかと思ったけど、また、すーすーと穏やかな寝息をたて始めたから、俺は、黙って自分の腰にまわされた手に自分の手を重ねた。
囁いてくれた言葉が嬉しくて。
「……………もう一度」
ねだったら、相葉さんは、ふっと微笑んで、ちゅっと頬にキスしてくれた。
「………………愛してるよ」
「………………もう一度」
相葉さんは、俺の目を覗きこむように視線をあわせて、きっぱりと言った。
「愛してる」
低い真摯なトーンの相葉さんの言葉が心の隅々にまで染み渡る。
乾いた砂が水を吸い込むように。
……………もう一度。
俺は、何度もせがんだ。
欲しくて、欲しくて、欲しかった言葉。
相葉さんの長い指が俺の目元をそっと撫でた。
「………………泣かないで」
「……………もう一度言って」
相葉さんは、揺れる俺の声を飲み込むように、口づけた。
「……………んっ」
愛情をそのまま注いでくれているような、優しいキスだった。
唇をそっと離した相葉さんは、ふわりと笑った。
「……………何回でも、言ってあげるよ。気がすむまで」
「1000回言って」
「そんだけでいいの?」
「じゃ、ひゃくまんかい」
「……………おっけ」
泣き笑いでふふっと笑った。
相葉さんも、声枯れちゃうな、と笑った。
熱で半分フワフワした体に、ありったけの愛をもらって、俺は、その夜久しぶりに深く眠ることができた。
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ふっと意識が浮上する。
カーテンの隙間からもれる薄明るい光に照らされるのは、ちょっと雑然とした相葉さんの部屋。
ぼんやりした頭で、視線を動かせば、素っ裸のままだった自分は、きちんとスエットを着込んでいた。
気を失うように寝てしまったけど、相葉さんが、後始末も全てしてくれたみたいで、気持ち悪いとこなんか何一つなかった。
手をそっと布団から出してみる。
……………ブカブカだ。
袖口を口元に持っていき、ふふっと笑うと、俺を後ろからぴったりと抱き込んでいる相葉さんは、ちょっと身じろいだ。
背中があたたかい。
首筋にあたる寝息に、顔がみたくなり、体を反転させようかと思ったけど、また、すーすーと穏やかな寝息をたて始めたから、俺は、黙って自分の腰にまわされた手に自分の手を重ねた。
