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キラキラ

第15章 1000回言って

「もう少し……………っ」



相葉さんが宥めるように俺の腰をさすりながら、自分を埋め込んでいく。



「…………んっ………ああっ」



………それを息を吐きながらゆっくり受け入れていく。




実は、俺はこの瞬間が結構好きだ。

もちろん痛いし苦しいけど、相葉さんがすごく気を使ってくれながら、俺とひとつになろうとしてくれてることとか。

俺のなかが、徐々に相葉さんでいっぱいになるの
をリアルに感じれることとか。 

愛情とか、熱情とか、欲情とか。
なんかいろいろ。

相葉さんが、俺はにののものだよって。
全部全部あげるよ。だから受け入れてって。

そう言ってくれてるみたいで、泣きたくなるくらい、心が震えるんだ。


こんな天の邪鬼な可愛くない俺を、全身全霊で愛してくれる物好きなやつなんか、…………あんただけなんだよ。

相葉さん。

だから、俺は少しくらい苦しくたって。
辛くたって。
何も気にならないよ。




ああ……………っと長い吐息をついたのと、相葉さんの下腹部が俺にくっついたのが同時だった。



「………………入った」


 

相葉さんが、はあ………っと息をついて嬉しそうに笑った。



体の一番奥に、脈打つ熱いものがあるのが分かる。
ぴったり重なった下半身。


「にののなか………気持ちいい……………」


うっとりと言われて、俺はシーツを握りしめてた汗ばんだ手を相葉さんに伸ばした。



「あいばさん…………」



その手は、相葉さんの長い指にからめられ、再びシーツにぬいとめられる。



「にの……………」



そのまま、熱い唇がおちてきた。
ちゅっ…………と重なって、ゆっくり離されて。


優しい優しいキス。


何回もねだると、笑顔で何回も繰り返してくれる。

気持ちいい。

相葉さんでいっぱいになりながら、幸せを感じてたら、興奮してきたのか俺の中の相葉さんがぐぐっとうごめいた。


「んっ………………あっ」


思わず背中が反った。



「ヤバイっ………にの、締めないで………っ」



「ばかっ………こっちの台詞だっ」




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